地震などの非常災害時、身の安全を確保したら次に大切なのは水と食事です。
非常災害が身近な問題として考えられ、地震については、関東にも数年以内に巨大地震がくるといわれています。
実際、いつ、どこに、どの程度の災害が起こるかは誰にも分かりませんが、私達にまず出来る事は平常時の備えです。
特に非常災害時にとても弱い立場になるのが、赤ちゃんやお年寄り、そして食物アレルギーのある人や、慢性疾患などの人達です。
また、成長期の子ども達も、必要な栄養素が不足しがちになります。
栄養管理が必要な人がいるご家庭は、想定されるリスクを考え、粉ミルクや食物アレルギー用食品、おかゆ等、各家庭に必要なものを準備しておきましょう。
実際に東京で大震災が起こった場合、流通機関がしばらく止まってしまうことが考えられ、家庭での備蓄が重要になってきます。
生きるために一番とらなければいけないものは水分なので、水の備蓄は必ずしておくようにするとよいですね。
乳児用に備蓄する水は、硬水だと腎臓に負担がかかりやすいため、軟水を選びます。
日本では、食品衛生法で加熱殺菌が義務付けられていますが、外国製品は、採水してそのままボトリングしているものもあるため、開封後、そのまま使える日本製のものがおすすめです。
水、食糧の備蓄量については、各家庭によりどれだけの備蓄が出来るかは変わってくるので、家族の人数と必要な量を計算してみましょう。
また、備蓄が困難という場合でも、赤ちゃんや食物アレルギー、何かの疾病があり特別食が必要な人等が家族にいる場合は、最低限その分だけでも備蓄出来るようにしておけるとよいですね。
<食糧備蓄のポイント>
調理が簡単で長期保存できるもの
水や加熱が必要なものだけでなく、開けてそのまま食べられるものをバランスよく備蓄しましょう。
主食に偏らず、主菜と副菜も
ご飯やおかゆだけでなく、魚介や肉類、大豆製品、野菜類も備蓄します。
備蓄品は、普段の食事で活用&回転を!
準備した備蓄食品は、賞味期限をチェックし、普段の食事に取り入れて、新しい食品に入れ替えましょう。
<食糧備蓄例>
【水】
・・・1日成人一人あたり3L必要です。
【主食】
- 米(無菌包装米飯やレトルトおかゆ等も含む)
- うどん、そば、パスタ等の乾麺
- シリアル類
【主菜・副菜】
- 玉ねぎ、じゃが芋、ゴボウ、さつま芋等、長期に日持ちするもの
- 人参、かぼちゃ(切ってないもの)等、保存状態を良くすれば日持ちするもの
- 豆類(大豆水煮、節分豆(炒り豆)、小豆)
- 卵
- たんぱく質缶詰(魚介類、肉類)
- 野菜缶詰(野菜、きのこ類、コーン、トマト、マッシュルーム等)
- レトルト食品(カレー、パスタソース、ハンバーグ等)
- 冷凍食品(市販品の他、家庭で冷凍した肉、魚介、野菜等)
- 乾燥食品(切干大根、しいたけ、高野豆腐、ひじき、わかめ等)
- スープ類(みそ汁、ワカメスープ、コーンポタージュ等)
- 乳製品(チーズ、ヨーグルト、スキムミルク等)
- フルーツ缶(もも、みかん、パイナップル等)
- 調味料(砂糖、塩、醤油、油類、味噌、酢等)
- 嗜好飲料(緑茶、コーヒー、紅茶、ココア等)
- 菓子類
- その他(ふりかけ、海苔佃煮、ジャム、バター、蜂蜜等)
<あると便利な調理器具等>
カセットコンロ / カセットガス / ピーラー / キッチンばさみ / 紙皿、紙コップ / 割り箸、プラスチックスプーン / ラップ / アルミ箔 / ポリ袋 / ウェットティッシュ / クッキングペーパー等
備蓄量については最低3日間分、出来れば2週間分といわれています。
以下のPDF資料も参考に、家庭用備蓄についてもう一度見直してみましょう。