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「孤食」
家庭における食事のとり方として、一番問題になっているのが「孤食」です。
孤独な食事・・・つまり家族が同居しているにもかかわらず、親が仕事などで不在なために、それぞれの食事時間が違うことから、子どもが一人で寂しく食事をとる状態を指します。

本来は食卓でのコミュニケーションの中で、子どもの食習慣への指導(箸の使い方や食事のマナー、配膳など)、会話から生まれる相互理解がはかられる場であるのですが、そういった時間を持てない家庭が増えているのが現状です。 また、親の目がないために、発育に必要な適切な栄養を摂れないという事態にもなります。 好き嫌いもなかなか改善されず、不十分な食事内容になりがちです。
寂しさを紛らすためにテレビをつけて食事する姿が、子ども達に描かせた食事風景の絵にも表れています。 朝は親が早く出勤し、夜は子どもが塾のため、共有時間が少ない状態は学童期以降も長く続くことがあります。

意外に盲点なのが、離乳食期の乳児です。
親は子どもの食事を作ることと食べさせることに一生懸命で、自分の食事は後回し。 結局、食べているのは赤ちゃん一人になります。 これも一種の孤食ではないでしょうか? 楽しく食事する親の姿を見せることは重要で、発育にもいい影響を与えます。 できる範囲で「おいしいね。」などと声がけしながら、一緒に食事をしてみましょう。

最近では、一人暮らしの高齢者や若者にも孤食が見られます。
大人の場合には寂しさを紛らす手段がアルコールという場合もあり、食事の栄養バランスや心の健康が気になります。 一緒に食事をとる家族や友人の存在は思いのほか大きいものです。

子どもと一緒に食べることで好き嫌いや気持ちの変化など、つぶさに感じられる貴重な食事時間。
楽しく食事を共にする(=共食する)大切さが求められています。
現代の食事のとり方の注意信号
6つの「こ食」について紹介していきます