食料自給率とともに日本の農業が見直されるなか、
江戸東京野菜への注目が高まっています。
江戸東京野菜は京野菜や加賀野菜などとならぶ伝統野菜で、かつて現在の東京周辺で作られていた固定種のこと。
生産が途絶えてしまった品種もありますが、生産者が種を採りつなぎながら現在に残っているものもあります。
その中でも現在小金井市で栽培されている
江戸東京野菜を右側でご紹介しています。
江戸時代から食べられていた野菜の味が現代の食卓でも味わえるなんて、素敵ですね。
小金井市には、江戸東京の由緒ある建物を移築復元した
江戸東京たてもの園、江戸時代からの貴重な繊維産業に関する器具・装置を展示している
東京農工大学科学博物館があり、江戸時代からの「住」と「衣」をたどることができます。
そこに江戸東京に由来する「食」が加われば、小金井で
江戸東京の衣食住の文化をまるごと楽しむことができると考え、小金井の産業振興・まちおこしから江戸東京野菜復活栽培の取り組みが始まりました。
小金井市では現在、
「江戸東京野菜 創・再生プロジェクト」と題して、「江戸東京」をキーワードにした地域活性化事業を進めています。
かつて、江戸の園芸や食文化を支える地域だった小金井市。
昔なつかしい味わいの伝統野菜である
江戸東京野菜を市内農家の協力を得ながら復活栽培し、JA東京むさし小金井では、
「黄金(こがね)の昔野菜」として地域ブランド化を図っています。