江戸時代から食べられていた
江戸東京野菜。
小金井市内で栽培に取り組んでいる農家さんにお話を伺いました。
訪ねたのは東町。
よくある住宅街ですが、その中にぽっかりと穴が開いたように畑が広がっていました。
江戸東京野菜は一般的な野菜と違い、栽培が難しいのだそう。
それでもなお、栽培に取り組む理由を聞いてみました。
江戸東京野菜を栽培するようになったきっかけを教えてください
2年前、小金井公園内にある江戸たてもの園でのフェアで、江戸東京野菜を使った創作料理を市内の飲食店が作り販売したいので、是非市内で栽培をして頂きたいとお話しをいただいたのがきっかけでした。
最初は4軒の農家で栽培を始めました。
江戸東京野菜は栽培が難しいと聞きましたが?
まず、固定種は病気にかかりやすい。
形も不揃いなので、いいものを出そうとすると非常にロスが多いです。
出荷する時も茎が折れやすくて結束できなかったりするので大変ですね。
のらぼう菜は収穫まで1年かかります。
畑が占領されてしまうので嫌がる農家さんも多いようです。
でも栽培を続ける、江戸東京野菜の魅力って何でしょう?
小金井市は名物となる物がなかった為、江戸東京野菜のブランド化をきっかけに市内の方に地場野菜を使って頂きたい。
そして「市内の農業も頑張っている!」とアピールする事によって都市型農業を守っていきたいと思い、栽培を続けてきました。
今、英字新聞でも取り上げられ、「東京発」の野菜として注目を集めている
江戸東京野菜。
その魅力はなんといっても味が濃いこと。
それは1度食べたらはっきりとわかると言います。
みなさんも小金井の地場野菜、
江戸東京野菜を料理に取り入れて、その味わいを楽しんでみてはいかがでしょう?
取材にご協力いただいたセイイチ.ファームさん、ありがとうございました!
小金井市の江戸東京野菜に関するWebサイト
・
江戸東京野菜フェア
・
NPO法人ミュゼダグリ
伺ったのは・・・
セイイチ.ファームさん
小金井市東町で14年前から農業を継いでいる井上誠一さん。
江戸東京野菜には2年前から取り組んでいます。
ビニールハウスいっぱいの亀戸大根ですが・・・
↓コレ、なんだかわかります?
答えは虫除け!
黄色いものに寄る習性を利用して野菜に集まる虫を捕っているそうです。
少しでも農薬を使わない工夫なんだとか。
こちらはのらぼう。
収穫は翌年の春〜夏になるそうです。
葉がきれいなロゼッタ状に広がる大蔵大根。
太さが一定で長いため、おでんの具などに良いんだとか。
この大きなビニールハウスは、広さ約150坪!
小さいものに比べて作業がしやすいそうです。
反対側には東京長かぶ。
根元を見てみると・・・
しっかり育ってますね!
*おまけ*
ちなみにこちらはルバーブ。
あれこれ食育ブログで育てているルバーブはセイイチさんからご提供いただきました。