花見とはさくらの花をながめながら、春のおとずれを寿(ことほ)ぐ習慣です。
満開のさくらの花を見て楽しみ、さくらの花の下で食事をするのは、現在でもおなじみの風景ですね。
花を見ながらお酒を飲む「花見酒」と、風流な「お花見」は平安時代にはじまりました。
貴族の遊びとして盛んになり、江戸時代には徳川吉宗が江戸の各地に桜を植えさせ花見を奨励しました。
それから花見の風習が庶民にも広がり、庶民も楽しむ行事となったのです。
現在も春の行楽として、さくらの花の見ごろになるとお弁当やお酒をもった花見客で賑わいます。
小金井市のシンボルでもある玉川上水の小金井桜は、およそ270年前、武蔵野の新田開発時代に植えられたもので、歌川広重や葛飾北斎が錦絵に描き、また、多くの文人達が訪れたことによって近郊随一の桜の名所として知られてきました。
他にもヤマザクラ、ソメイヨシノなど1800本の桜が植えられており桜の名所となっている都立小金井公園があり、また武蔵野公園、野川公園の野川沿いのしだれ桜もきれいです。
桜は小金井市の花。
花見弁当を持って家族や友人、地域の皆さんと「花見」を楽しみましょう!
花見には花見だんごがつきものですが、桜色、白色、緑色の3色の華やかな色のだんごです。
桜色は桜を表し、春の息吹を、白は雪で冬の名残を、緑はよもぎで夏への予兆を表現しています。
花見だんごとともに花見のお菓子としてかかせませんが、桜餅は関東と関西では材料が違います。
関東の桜餅は、小麦粉を薄くやいた皮であんをくるみ、塩漬けした桜の葉で包んだものです。
江戸時代、桜の名所として知られる向島の長命寺の門番の山本新六の考えたもので、「長命寺餅」ともよばれています。
関西ではもち米を原料とした道明寺粉であんをくるみ、塩漬けの桜の葉で包んだもので、「道明寺餅」ともよばれます。