食中毒の画像 「食の安全コラム」第3回目からは「食品の表示」について解説します。
 今回は誤解の多い「食品の期限表示」を取り上げてみました。

一部の食品を除き、大部分の加工食品には「賞味期限」又は「消費期限」のどちらかの期限表示が表示されています。 賞味期限消費期限はよく似た言葉ですが、違いを覚え、間違えずに区別することが大切です。
但し、期限表示は開封前の期限のため、一度開封した食品は表示されている期限にかかわらず、冷蔵庫に保管するなどして、早めに食べるよう心がけましょう。

「賞味期限」(Best-before)

美味しく食べることの出来る期限です。
製品の品質劣化が遅いので、この期限を過ぎてもすぐに食べられないということではありません。 例えばスナック菓子、カップ麺、缶詰、レトルト食品などが挙げられます。

賞味期限を過ぎたものを食べずに廃棄するのは食品の無駄になるので注意しましょう。


「消費期限」(Used-by date)

腐敗や変敗など品質の劣化が早い商品で、期限を過ぎたら食べてはいけないものです。
例えば弁当、サンドイッチ、生めんなどが挙げられます。

私たち消費者自身が味や品質について詳しくなることが大切です。
消費期限賞味期限の違いを理解すると「消費期限」表示のものは期限内に食べることが大切ですが、「賞味期限」表示のものはあまり神経質に期限を考える必要はないことがわかりますね。
スーパーなどでは期限切れの近いものを安売りすることで食品の無駄を防ぐ努力をしているところもあります。 そのような商品を購入し、食費を節約することも生活の工夫です。
 

アイスクリーム

冷凍(マイナス18度以下)保存されていれば品質劣化がないということで、賞味期限の表示が免除されています。

砂糖や塩など

常温で数年以上、品質が変わらない食品も表示を省略できます。

高級ワインやブランデー等のように年数がたって価値がでる(最高の味になるなど)ものもあり、一定した賞味期限を設定することが難しいことと、アルコールは一般的には腐敗しないという理由から、賞味期限の表示が免除されています。